其処にロマンはあるのだろうか
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- アーティスト: Sound Horizon
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2006/11/22
- メディア: CD
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まずスタッフがヤバイ。
【参加ヴォーカリスト】
Hiver Laurant、RIKKI、KAORI、REMI、YUUKI、井上あずみ、じまんぐ
【参加声優/ナレーター】
大塚明夫、緑川光、田村ゆかり、能登麻美子、Ike Nelson、若本規夫、
飛田展男、Sublime、保志総一朗、深見梨加、ゆかな、皆口裕子、日高のり子
初っ端からグリバとゆかりんと能登の3重奏とか、もうね。
以前Revo領主が言っていた「SHの集大成」が嘘じゃない出来。
『Chronicle』、『Thanatos』『Lost』『Elysion』で描き続けてきた人の命、生きること、悲恋、等々。
今までSHのアルバムで語られてきたテーマが全て詰め込まれている感じ。
毎度毎度のように結構鬱です。まあElysionよりはましかと。
ラストトラックではその鬱な感じが一気に開放されて、暗闇の中にひと掬い分の救いがあるような終わりかた。
11トラック最後まで聞いても物語の全容がつかめないのはいつものこと。
以下ネタバレかも感想
暗闇を歩く人には一筋の焔を、射光を歩く人には一掬の翳を。
まさに「朝と夜の物語」
朝=誕生、夜=死亡。或いは朝=幸せ、夜=不幸?
朝と夜の繰り返し、は文字通りの時間の経過と共に幸せと不幸のことも示している?
朝と夜を繰り返して1日が過ぎていく。その1日すらも朝(=幸せ)と夜(=不幸)の繰り返し?
人生を長いスパンで見ても朝と夜の繰り返し。それを繰り返して人は時間の経過と共に老いて死んでいく。誕生と死亡すら人間の歴史で見れば朝と夜の繰り返し?
母が死んだときは夜だけども、その子供がその意志を継いで幸せになるのだとしたらそれは朝、ということ?
ラストトラックは母が子供に語りかけているシーンだけども、母の死亡=夜だけども、その子供だけは「しあわせにおなりなさい」ということで、その子供には朝の中で暮らして欲しかった?(どうも母は不幸=夜の連続の人生だったっぽい?)
人類の歴史(『Choronicle』)そのものもきっと幸福と不幸の繰り返し、ということ?
相変わらず難解であるが故に考察がもりあがるんでしょうね、きっと。