長文、乱文注意

こんな記事を見つけました。コミケにおける分割購入の部隊長の話ですね。

コミケに参加した事ある人間なら、色々反論、納得する点があるのではないでしょうか。




x:もっと言うと、○○さんのグループはみんな早朝から苦労して並んだことがあるので、通行証のありがたみを体で理解してる。
これは確かに納得。1回徹夜して、なおかつ1回チケで入ると、並ぶのが辛くなると同時に、チケの重要性がわかります。そしてどれくらい一般参加者とのアドバンテージがあるのかも。


x:んで、携帯番号交換して失敗してもいいところを並ばせるんだって
x:ばっくれたり、しくったら、携帯着信拒否して切り捨て。そうして、使えるのだけ残す

残酷だ; もっともそういって編成されたのがコミケの徹夜列の先頭で青いシート敷いてる集団なんでしょうけど。


しかし、こういうの読んでると、去年の冬コミ思い出しますねえ。こういうチームと接触があったのですが、なんか統率取れてて凄かったです。新入り(多分)に徹夜させて、リーダーはサーチケで入ったり、「○○は西からチケ?わかった。じゃあ俺は今から東行く」とか言っててなんというか気迫が違った。きっと彼らの中では分担表とか出来上がってて、誰がどこに行って何冊、とかもうバッチリ決まっているのでしょう。で、買えなかったらメチャ怒られるとか。(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル

そのうちの一人は晴海時代からやってるとか。お前いくつだよ、とw





話が横道にそれましたが、全部まとめると、「何かスゲェなぁ」。これに落ち着きます。自分自身、欲しい本があるからコミケでは徹夜しますし、レヴォFINALではAM5:30とかに並んでました。何人かで連れ立って行く事はあっても、ここまで組織だった共同購入はしませんから。(もっとも、何人かで協力し合った地点でそれは共同購入行為だといわれたら反論できないんですが。)

彼らがここまでやる理由は納得できないではないですし、否定する気もないです。誰だって欲しい本をより確実に入手できる手段に出たいですから。これはこれで彼らなりのコミケへの参加の仕方なんでしょう。


以下個人的な考え。逆の考えを持つ人は不快感増大すること請け合い。

しかし、あくまで趣味行為(彼らがそう思っているかは別)に、自分はここまで、ある意味軍隊のような、チームに入ろうとは思わないです。自分が社会人になってもきっとコミケには行くでしょう。しかし、やっぱり自分が買いたいところだけ買えればいいんです。個人的なスタンスとして、「同人は自分が楽しみながら買いたい」というのがあるので。もちろん、誰かに頼まれれば他人の分も買うかもしれません。しかし、それは善意の行為であって、たとえダメでも、それこそオクで落とせ、なんてことがあってはいけないと思うんですよ。買えなくてもサークル、作者を恨まない。


それに、こんなビジネスめいた買い方をして、彼らはホントに「コミケ(即売会)」を楽しんでいるのかどうか。彼らの中の「即売会」というものはたぶん次の1文が表してるんじゃないでしょうか。
俺は金取ってる以上買い手は客だと思いますから

これはもちろん一部の煽り系サークルに対して言っているのでしょう。しかし、その考えはどうかな〜、と思うんですよ。もちろん大手、壁サークルといわれている存在では利益重視で本を作っている、販売している、というところもあるでしょう。商業誌に同人の広告打ったのならそれは完全に商売です。しかし、そういったところを除けば、サークルがやっている行為は『頒布』であって『販売』ではないと思っています。仮にサークル側が買い手を『客』としてみていたとしても、買い手である人間がその権利を主張するのは間違っているのではないかと。
なぜなら、同人活動は趣味であり、自主制作の世界です。(最近の言葉で言うならインディーズ、でしょうか)そこでは商業的なビジネスの関係は成立するのは難しく、その穴を埋めているのが売り手と買い手の穏健な関係と考えるのは自分だけでしょうか。いわゆる会社と客といった一方絶対優勢な関係では無いと思うんですよ。同人の売り手と買い手は。
即売会は色々な楽しみ方があっていいとおもいます、xさんのようにビジネスチックに本を買うのが楽しいならそれもいいと思います。個人的には本を買うことだけが即売会の楽しみではないと思うのですが。買い手と売り手の面と向かったコミュニケーションとか、そういったものも即売会ならではの楽しみかな、と思っています。スケブなんかはそれが形となって現れたものかな、と。

レアリティについても触れられていますが、xさんの言うようにレアリティのためだけに発行部数を制限するのはもちろん責められるべき行為でしょう、しかしながらxさんの言うように
x:で、どうしてもコピー誌しか出せなくて、100しかないなら欠席しろ<大手限定
この文章だけでは大手だけのことを言ってるのでしょうけど、大手、弱小問わず、仮にサークル側がどんなに頑張っても100しか作れなかったのなら、それは非難されることじゃない。胸を張って、とは行かないでしょうが、部数の少なさを謝罪しながらも胸を張って頒布すればいいじゃないですか。(難しい注文だなw)
それでも本を読みたいという読者がいるなら、それは次の機会に、例えば再録するとかして取り戻せばいい。実際、そこまでしてくれた大手を自分は何個も知っています。
大手で数が少ないから欠席しろ、というのは買い手がわが自分を『客』と捕らえたエゴですよ。
奇麗事を言うようですが、サークル側には供給の義務は存在しません。本文中にあるように商業雑誌に広告打ってたりすれば話は別ですが
そういう供給不足を補うためにとらのあななどの同人ショップ、中古同人ショップが出来たとも考えられますし。

と、なんだか反論ばっかり書いていたような気がしますが、最初に述べたとおり、別にxさんの行動を否定するつもりはありません。ですが、コミケ(即売会)に参加する人間でこういう考え方をする人間もいる、ということで、偽善的な意見かもしれませんが1人の即売会ヲタとしての意見を述べさせていただきました。